変動金利は有利?
低金利時代の今、大半のお客様は変動金利のイメージに関して「現状の長期固定の金利でも金利は安いし、変動金利は名前のとおりギャンブル性があるから避けたいな」と考えています。
しかし、実際には大半のお客様が選択している変動金利。
その理由とは?
短期プライムレートに連動して金利が変動します。見直しの時期は毎年4月と10月の年2回になります。
そのときの短期プライムレートをもとに金利が変動し7月と翌年の1月の返済分から適用されます。
ポイントは右図のように、実際には『5年間』は返済額が変わらず一定です。
また、5年毎に返済額の見直しが行われますが、仮に金利が大きく上がったとしても25%以上返済額が上がることはありません。
『金利が上がったのに返済額は変わらない』
つまり、返すべき元金を少なくすることで、返済額を同じになるように、あるいは25%を越えないように調整し返済の先送りをしているということです。
選択した期間は固定金利になり、その期間が過ぎると変動金利へと移行します。
当初1年間、2年間、3年間、5年間、7年間、10年間、金利が固定という商品(それ以上の年数もあります)です。
銀行によっては、固定金利の期間が過ぎれば、再度、固定金利か変動金利を選択出来る銀行もあります。
住宅ローン返済の全期間を固定金利にしたものです。
住宅ローンの完済まで金利が確定しますので、完済まで月々の支払いが変動せず、資金計画が立てやすいという最大のメリットがあります。ポイントは変動金利や固定金利と比べて金利が最も高いです。
『安心をお金で買う』 完済まで安定した返済プランを立てたい人にはオススメです。
変動金利が支持されている理由
変動金利・固定金利・全期間固定金利の3タイプの中で最も利率が低いのが変動金利です。
デメリットは金利が見直された後に元金と利息の割合が変わることです。
つまり10年後や20年後に思ったほど元金が減っていないという可能性があり、長い住宅ローンの返済計画に影響がでる可能性があります。
なぜ大半のお客様が『 変動金利 』を利用するかというと、最大の理由は“金利優遇制度”の利用です。
金利優遇制度とは、各金融機関が顧客を獲得するために始めたサービスで、金利優遇制度によって住宅ローンの完済までの長い期間、店頭金利から金利を差し引いて返済を行います。
当店でも大半のお客様が利用しております。
バブル期の最高金利8%以上であった期間も含めて、過去30年間の金利変動の平均利率は約4%弱となっております。
今後35年間変動金利でローンを組んだ場合でも、平均的には4%弱程度ではないかと言われております。ちなみに金融機関の審査金利も4%弱です。
しかし、低金利時代の今は全期間固定金利でも金利は低いです。実際、「フラット35」も1.3%前後と低金利なので、『この低金利の時代に全期間固定金利を利用した方が良いのでは?』『平均金利が4%弱では変動金利を利用するのは損ではないか?』と思いますが、実際には金利優遇制度の利用で0.5%前後の実行金利で返済できる最大のメリットがあります。
この金利優遇制度こそが、大半のお客様が『変動金利』を利用する最大の理由です。
4,000万円を35年ローンで借りた場合の変動金利とフラット35の返済例
住宅ローンの商品を検討するうえで、一度は悩むのが「変動金利を選択するか、
固定金利を選択するか」という問題です。
今後、金利が上昇する可能性は否定できません。
むしろ金利が上昇するということを考慮しなければなりません。
景気に左右される為、金利の変動を読むことは非常に困難ですから、
ゆとりある返済計画を検討しましょう。